ようやくキャブを組み立てました。ここまで来るとようやく機関車らしくなって来て嬉しくなります。
キャブ側板の間に置いたのはサイドタンク側板の裏打ち板で05厚から切り出しました。キャブとサイドタンクはハンドクレーンでグワシと掴む機会が多いので、頑丈一点張りに作っておきます。また、ここは最初からキャブ側板の裏打ち板をサイドタンクまで延長して切るべきでした。(^^ゞ。考えが足りないのは常です!。失敗を肥やしにするのだ。
側板と妻板はベークブロックで直角を出し、クリップで固めて先ずはチョンとハンダを流し、ズレを確かめてから十分にハンダを流しました。
キャブの後妻板も同様に組み、窓上の幕板とコールバンカーの背板?も取付けました。
前妻板も幕板と火室に当たる部分の補強板?を貼り付けました。妻板の彫りが深くなり楽しい瞬間です。(^^)。
コールバンカーには裏張りを貼り付け、上部の縁を万力に咥えて、エイヤ〜と曲げました。曲げの始まる部分まで裏張りをしているので、こんな荒っぽいやり方が出来ます。
コールバンカーを側板後端にハンダ付け。このあたりはパーツさえ作ってあれば、ジャンジャン進みます。接着剤の硬化を待って進めるプラモデルよりも早いくらいです。(^^ゞ。プラモは間違えて固定すると修正に手を焼きますが、ハンダ付けなら、間違えても鏝を当てればバラせるので、プラモよりも融通が効くかもしれません。
サイドタンク側板をキャブの側板に固定しますが、これには前もって窓枠と一緒に貼り付けたサイドタンク取付け用の糊代があるので簡単です、(^^)。サイドタンクとキャブが直線になるようにハンダ付けしました。
蒸気機関車と言っても、このあたりは丸物工作がありませんから、組み立てながらスコヤをあてがって直角だけを確かめながら進めました。
続いてサイドタンクの上板と前面を03厚の1枚板で、左のL字はサイドタンクの内側になる板で05厚から切り出しました。無交換で切り続けた3・0番ヘラクレス鋸刃は、流石に寿命が尽きて、力無くポソっと折れました、(^^ゞ。新刃に交換してビックリ!なんと切れ味の良いこと!。05板でワンストロークで1ミリ弱は切り進みます。勿体ながらずにサッサと交換すべきでした。(^^ゞ。
サイドタンク上板には深い溝を掘り、直角に曲げて内側のL字をハンダ付けしました。03板に曲げの溝を深く掘ると、板の反対側に筋が浮き出します。後はリベットを打ち出した面にプラ板を噛ませて万力に挟み、ウリャっと曲げた後、当て木をして金槌で叩きました。
サイドタンク裏側にも側板より上板の厚さ分ちいさく切った裏打板が貼り付けてありますから、位置はプラモのように決まり、ハンダ付けは簡単です。(^^)。
箱になった〜と大喜び!(^^ゞ。 これで蒸気機関車らしい丸物工作に進めます。
汽車の模型を作っていますと言うと、決まって、器用ですね〜と言われますが、僕自身は器用な方ではありません。おまけに左手の親指は丸鋸で事故って第一関節が曲がらないし、力は入らないし、(^^ゞ。器用だから汽車を作るのではなく、汽車が好きだから作っています。ひょんな事からOナローの機関車を連作していますが、このポーターが走っていた仙北鉄道ではポーター5両の他、雨宮や立山重工の機関車を合わせて蒸気機関車を8両使っていたようです。軽便蒸気鉄道と言うからには、ポーター初めボールドウィンやらコッペルやらがゾロゾロ並んで活気のある蒸気軽便鉄道らしくなります。ポーターだけで5両を数えた仙北鉄道のような蒸気軽便の情景を妄想からレイアウトへと具体化するには、こりゃ下手くそは棚に上げて作るしかない!(^^)。