四角四面をパタパタと組めばキャブは完成!と行きたいところですが、木造キャブならではの構造があり、滞っております。(^^ゞ。今回は、真鍮細工を始める方の参考になるように、クドクドと説明しますので、中級者以上の方には退屈だと思いますが、やり方が不味い箇所をコメントしていただけると助かります。
最初に仕掛の部品を図面に乗せて、これからどう作るか?を検討しました。
ドアーの内張を切り出しました。キャブ前方に内張を突き出させ、サイドタンク取付けの糊代にすれば丈夫だよね~(^^ゞ、と考えました。
ハンダ付けはクリップで密着させた箇所を先にハンダ付けします。
クリップだけでは面が密着しない箇所を後からベークブロックで押し付けながらハンダ付けしました。
フラックスはホームセンターに置いているステンレスも付きますよ!と言う商品。これを小皿に滴下させ、タミヤの面相筆でハンダを流す箇所に塗っています。フラックスは流しすぎるとハンダがダダーっと広がってしまい、(^^ゞ、後から削るのがオオゴトになるので、面相筆はたいそう便利です。
ハンダ付け後はバケツに汲み置いた水に漬けて洗います。
バケツから取り出し、水気を拭き取ったところです。これからドアの窓枠を抜きます。キャブ窓枠の下側は仙北鉄道ポーターの画像を見ると板で塞いでありましたから、裏打ちして塞ぎました。
キャブ側板の窓を全て抜きました。ドアの窓枠の中桟やキャブ窓の塞ぎが、なんとも軽便蒸気機関車っぽくて嬉しくなります、(^^)。
続いて前後の妻板の追加パーツを切り出しました。上から屋根板のカンバス押さえ?のようなもの、窓上の幕板、下は妻板に貼る補強?の鉄板です。左は前妻板用で火室に、右は後妻板に貼り、コールバンカーの内側になります。
コールバンカーとサイドタンクにはリベットを打ち出しました。コンちゃん先生に前作のサドルタンクを見ていただいた際に、水タンクのリベットはビッシリ打たないと水が漏れれちゃいますよ!と御指摘をいただいたので、コールバンカーは2ミリ間隔、サイドタンクは1,25ミリ間隔としました。(^^ゞ。
何度か画像を上げていますが、愛用のリベット打ち出し器?(^^ゞです。木片に鉄板をボルト・ナットで固定し、鉄板の先に真鍮ボルトと鉄のボルトを付けただけです。真鍮ボルトに折れたキサゲの軸が通る穴を開け、鉄ボルトには04の穴を03ミリ程度掘りました。キサゲの先はケガキ針状に尖らせ、たまに点検してダイアモンド砥石で研いでいます。送りのピッチ調整などの機能は一切無いため、打ち出すリベットをケガかなくてはなりませんが、なんたって器具そのものが簡単に作れますから、便利に使っております。(^^ゞ。今はもう一つ、16番用に小さなリベットを打ち出せる物を作りたいな~と思っています。
Oナローを製作していると、部品待ちで製作が止まったり、部品の購入で財布が軽くなったりしないのは非常に良いです。 また、仙北鉄道のポーター3号機の模型が安価で発売になることも無いと思いますから、気に入った機関車を安いジャンク品を利用して作るのは、出来映えの良し悪しは別にして、蒸気機関車ファンならではの楽しみです。(^^)。9ミリゲージでジオラマを作成したり、プラの車両を加工するような方なら、ぬいぐるみのように可愛らしいOナローの汽車は必ず作れます。暑すぎて外出もままならない今夏は、夏休みの宿題に真鍮細工で汽車を作るチャンスだと思います!。(^^)