お安く気軽にゆるっと16番

HOや16番の金属工作を最小限の工具と労力でゆるっと楽しんでいます。皆さんも是非やってみて下さい。

鉄道省9050の製作・ゆるっと煙室扉

コンソリと言っても可愛らしい煙室扉です。機関車のイメージが湧いてきて楽しくなります。(^^)!

今日は左端の1,5厚の嵌め込み部分の円盤の切り出しから始めました。こんな厚板加工は糸鋸刃を戻さない一筆書きに限ります。力任せにゲシゲシ切ると摩擦熱で刃が傷みますから、3ストロークで1ミリ進むくらいのゆったりペースが良いです。刃は0番を使用しました。細かい刃だと進みません。

煙室扉と前板の膨らみ部分には2ミリのネジを切り、ナットで締付けてドリルレースしました。以前は2ミリの穴を開けてダブルナットをかけていたのですが、ナットを締め込むのは面倒だし、やはり緩みやすいのでパーツにネジを切るようにしました。

ドリルレースにはプロクソンのミニウッドレースを使っています。一応安全メガネを着用。バイトは持っていませんのでもっぱら目立てヤスリを使っています。ミニウッドレースは小物を削るには便利ですが、ドリルチャックは別売です。(^^ゞ 

パーツを仮組みして塩梅を見ます。前板のリベットを内寄りに打ってしまったので、膨らみ部分を少し小さくしないと上手く合わさりませんでした、(^^ゞ。

縁を薄く削った扉部分は適当な木材の穴にあてがってドライバーの尻を当て、金槌でコン・コンと叩き出しました。これもガツンガツン一気に叩かずにユルユル少しずつ具合を見ながら叩きます。ガツンとやるとキレイに膨らまず断面がへの字に曲がりますから御注意!(^^ゞ 何度かやらかしました、(T_T)。

重ねて具合を確かめながら進めます。このあと裏から真鍮の2ミリビスを通し、ビスの先端に煙室扉ハンドル用の穴を開けました。

膨らみ部分に蝶番の06穴を開け、05真鍮線をコの字に曲げて通し、リベット付きのウインドヘッダーを巻き付けてハンダ付けしました。ここまで快調?に来ていたのに下のヒンジをハンダ付けする際に油断してドバーっとハンダを流し過ぎました!(^^ゞ。やっちまった〜!でもね、大丈夫! ハンダ付けしたヒンジ部分をクリップで摘み、余分なハンダにフラックスを塗り、ブラシでキレイにハンダを落としたハンダ鏝の鏝先を下から余分なハンダに当てると、あら〜不思議、ハンダはハンダ鏝に回収されるのでした!(^^)。これは上手な方の製作記事に載っていた内容の受け売りですが、ハンダは溶けると重力に従って流れますから、理に適ったハンダの吸い取りです。

残ったハンダをキサゲで削り落とし、ヒンジのエッチングリベットの上に流れたハンダは真鍮ブラシで磨きました。(^^)!

 こうしてヒンジを付けただけで汽車らしくなって来ました。真鍮板は本当に良い素材だと思います。(^^)!