お安く気軽にゆるっと16番

HOや16番の金属工作を最小限の工具と労力でゆるっと楽しんでいます。皆さんも是非やってみて下さい。

ゆるっと煙室扉、でんでん虫の歩みです。

スプラッシャーとガイドヨークで疲れ果てたので、疲労回復のために煙室扉を作りました。ちょっと時間が余ったのでキャブの側板まで作りました。

周囲にリベットの並んだアメリカ型の煙室前板、等間隔にリベットを打つために、中心に08穴を開け、2ミリ幅の帯金を回しながらリベットの位置をケガキました。こりゃ楽じゃわい!(^^ゞ。ゆるっとインチキ工法炸裂です。

リベット打ちはお手製の打ち出し器を使用しました。そろそろ更新予定なので、この機関車が最期の務めになるのか?。打ち出し側の千枚通し?の先を研いでダマシダマシ使っています。

左から煙室にはめ込む1ミリ厚の円盤、05厚の煙室前板、1ミリ厚の煙室前板の膨らみ部分、08厚の煙室扉です。 ドリルレースする前に真円に近づくようにヤスリ仕上げをしました。

ドリルレースには素材に2ミリのネジを切り、2ミリの長ネジとナットで締め付け、回転させながらヤスリを当てました。ドリルレースに使用したのは、プロクソンのミニウッドレースという、おもちゃのように安価な木工用旋盤です。

煙室扉のヒンジはリベット付のウインドシルを使い、蝶番部分はリベットを削り落として03真鍮線を芯に丸めました。

クリートと円盤のナンバープレートではなく、生き残り古典機らしく、ハンドルによるネジ式の煙室扉にしようかなぁと考えています。レイアウトではC60と同居の可能性もあるので。(^^ゞ。九州鉄道発注の古典機が、高性能を買われ都に上がり、更に東北に都落ちしたなんてストーリーをゆるっと考えています。もちろん、クリートは追加できるので、のんびり考えてみます。

思いの外、煙室扉が早く終わった?なので、よっしゃ〜ランボードとキャブまで作っちゃる!と張り切って、先ずはキャブの側板を作ってみました。ケガキをして切り出して、本当に寸法は合ってるんかい?と付き合わせているところです。窓抜きの休み穴は、切り回しがしやすい位置に開けてあります。

キャブの側板は03を使いましたが、キャブ後端の屋根下部分が細くヘナヘナになりましたから、窓枠板は、側板全体に貼り重ねました。前後の妻板がはまり込む分だけ側板よりは短く切り出しました。貼り重ね前にリベットを打ち出してあります。

冒頭に上げた画像です。窓枠は十字にすべきだったかなぁ?とも思いますが、桟が余程細く仕上げられないと野暮ったくなるので、物凄い腕前と相談して縦桟のみとしました。

 スケネクタディーはアメリカ型の古典機メーカーとしては最高の品質のひとつだったようで、コンソリデーションの9050が日中戦争中に24両全機、改軌され中国大陸に送られたことからも想像出来ます。8550型は、輸入されたモーガルテンダーの中では、最高の性能だったのですが、意外にも払い下げられ生き残った話を聞きません。サイズ的に大きく、C12よりも重い軸重が、払下げの障害になったのかと考えております。