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急行青葉と急行みちのく

お盆の帰省列車大増発に向けて、台枠下の配線に終始していますので、蒸気機関車時代の客車列車について書きます。

蒸気機関車時代の東北の昼間の急行列車の代表が東北本線経由、青森・秋田・仙台行の青葉と、常磐線経由、青森行みちのくでした。青葉は福島駅で後ろの6両を秋田行急行鳥海?として切り離し、仙台駅に到着後、更に2両を青森行きとして切り離します。仙台止まりの4両は操車場へ、青森行きは常磐線経由のみちのくに増結されます。上野青森間は常磐線経由が早く、東北本線仙台以南の青森行きの乗客を急行みちのくに増結する2両に集め、仙台駅での乗換無しで済むようにしようというサービスでした。また秋田行の6両の中にはスハシとスロが組み込まれていた豪華列車でした。 上野発の青葉編成はスハニ、スロ、オハ、オハ、オハ、オハフ、オハ、オハフ、スロ、スハシ、オハ、オハ、オハ、オハフ、と頭と中間にロ座が連結される面白い編成でした(オハはスハの場合もあり)。青葉は、東海道本線の電化でC59が東北本線に転用される前は、C61、C57に混じってC51も牽引に当たっていました。東北本線の仙台以北のC51は、C61が投入されてからも使用されていて、奥中山の峠越えの重連で、本務機C61、前補機C51と言う写真を見つけて感動した事もありました。東北本線仙台以北からC51が姿を消したのはC60が集中配置されてからのようで、当時の機関車ファンにC60の人気が無かったのは、C51淘汰の仇役だったからかもしれません。僕の鉄道では余り実物の時代考証にはとらわれないで仲良く走ってもらうつもりでおります。

本日の画像は2年前陸羽東線にやって来たD51です。蒸気機関車全盛期の機関車運用や列車の組成は複雑で、お盆ともなれば、上野駅の駅前広場にテントが立ち、臨時みちのく等の木札が並び、沢山の行列が出来ました。常磐線には東海道本線からC62も転属して、仙台機関区はハドソン3機種が勢揃いと言う、今から思えばたいへん贅沢な配置もありました。長町機関区には東海道本線からD62が全機転属になり、小牛田一関間では小牛田機関区のC58が後部補機で本線の仕業に就きました。ローカル専用のC58がD62を押し上げるなんて言うのも是非再現したい蒸気鉄道ならではの情景ではないかと思います。また、季節列車大増発の時期は停客にD51も盛んに使われていたようで、楽しいですね。ということで配線頑張ります!