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津軽鉄道・五所川原駅

 

津軽鉄道の車両は明るいオレンジとクリーム色に塗装されていました。津軽に咲いた南国の花のように

五所川原駅に到着し、津軽鉄道の列車から降りる乗客たち。コンクリート脚の跨線橋の下に五能線の8620が顔をのぞかせています。ストーブ列車に津軽三味線の観光列車はまだ走っておらず、もっぱら周辺住民の足として使われていました。

深い屋根、乗降ドア上の湾曲した水切り、お椀型のベンチレーターなど、昭和所期の川崎造船所製電車の特徴を色濃く残した津軽鉄道のナハフ1200型。17メートル級の西武鉄道のクハからの改造車でした。非常に個性的なこの車両が、キハに引かれて走っていました。プラットフォームは五能線のプラットフォームよりも更に低いように感じられます。

留置されたキハ07。鉄道省のガソリンカーとして生まれ、製造当初は内燃機関車両の可能性を探る為、東海道本線スピードテストをしたこともあったとか。半円形の断面の妻板を持つ軽快な車両です。

朝夕のラッシュ時に活躍したオハ31系が休んでいます。窓を開けたまま留置され、車内には津軽平野の涼風が流れていました。 ダブルルーフの灯りとり窓は既になくなっていました。

主力動力車、キハ22。通常はこのキハが電車改造のナハフを引き連れて、津軽平野を走っていました。斜陽館への旅人も利用したことでしょう。

リンゴ畑とお岩木山。 夏の津軽は明るく爽やかで、冬の厳しさを感じさせない穏やかな地でした。

 撮影・写真提供  加藤 潤