
汽車の行くところに絶景あり!が汽車ファンの心情です。駒ヶ岳なんかもっとキレイに撮る場所あるよ〜と言われたって、雄大な駒ヶ岳すら汽車の魅力を引き出す脇役にしてしまう汽車ファン!(^^ゞ 確かな手応えを感じて撮影を終え、暗室に籠もって成果を確かめる! 汽車仲間に「こりゃ良いね!!」と言われたら撮影の苦労も吹き飛ぶのでした。

背景が名も知られない山々であっても良いんです。引いているのが急行列車でなく、冷蔵車が組み込まれた雑多な貨車の編成も、北海道の内陸輸送を支える姿ですから素晴らしい! 荒涼とした景色の中を力強く進む姿が汽車ファンにとっての絶景を醸し出します。

雪景色の中を噴煙を上げて汽車が進めば、汽車ファンにとっての絶景いっちょう上がり!排気の蒸気が直ぐに消えてしまう夏場より、蒸気が白くたなびく冬場は、同じ撮影場所が絶景に早変わりします。

重連! しかもC62の重連ともなれば、二筋の煙が立ち上っただけで、こりゃ〜良いね!となります。排気膨張室を持つC62型は排気音も独特で、他の蒸気機関車とは一線を画した存在でした。軸重が軽く空転がついて回る軽量型C62が急勾配と急曲線が連続する函館本線に投入された謎解きは別として、雪山に挑む日本最大の急客機の姿は、どんな場所でも汽車ファンにとっての絶景にしてしまうだけの魔力を持っていたのでした。

汽車が行く〜、前補機は白煙ですが本務機はモウモウと黒煙を噴き上げています。信号の確認や駅でのタブレット交換など、前補機は列車を牽引する以外の運行業務をこなしますから、本務機は前補機が楽なように全力を尽くすのでした。雪の山あいを突き進むその姿は勇壮なだけではなくドラマそのもので、汽車が走るところに絶景あり!と汽車ファンを唸らせるのです。

汽車が行ってしまった〜。冬枯れの木立がスチームの中で北海道の冬の厳しさを伝えてくれるようです。汽車と噴煙の織りなす効果がありふれた景色を絶景にしてしまいます。 蒸気機関車ほど舞台映えのする名優に巡り合う事は永遠に無いのだなぁと思います。

駒ヶ岳は今も聳えているけれど、麓で繰り広げたれた蒸気機関車の奮闘は遠い歴史のひとコマになってしまいました。
画像は全て函館本線
撮影と写真提供 加藤 潤 横浜市