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宮沢C58、C54、D50の修復

お安く出回っている不動のチャンピオンは宮沢C58、ライバルはカツミダイアモンドシリーズくらい、お安く汽車を楽しむには欠かせない機関車でもあります。

強烈な個性を持った宮沢のC58、逆に宮沢臭を消すのが改造の要点になります。フロントデッキの短縮とパーツの追加で、カトーのトラやワムを引いてもおかしくない程度にまで手を入れました。太過ぎるボイラーはかち割って細くしたいところですが、これはオリジナルボイラーのままです。シゴハチスタイルですね。空気作用管とATSを追加するかと考えましたが、ゴチャゴチャしすぎるのではと保留しています。

C54は製品によってドーム位置がフロントに3ミリ近く寄っていて、実物のイメージを壊しています、ドームを正規の位置に直し、ゴツ過ぎるハシゴを組み直すとスッキリ。曲げだだけの2段ランボードもカットして更にスッキリ。細すぎる煙突はC57用に交換、フロントデッキからエンドビームも温め器を正規の位置に置いて、C54らしさを出しました、この機関車はシゴサンと一緒に運用するのでATSの装備はしていません。シゴイチの軽量化として登場したC54ですが、最終的にはC57までライトパシフィックを発展させ、ローカルの輸送力強化についてはC58という傑作機を産む土台となった、貴重な機関車です。シゴイチと比較されて冷遇されましたが、本来はハチロク、キューロクと一緒に活躍すべき機関車だったと思います。本日はキャブの吊環だけ追加しました。

宮沢の最大の問題児にして人気者のD50です。今日は見直しで分配弁だけ追加しました。加工箇所は、キャブ、デフレクター新製、ドーム、煙突温め器交換、コンプレッサー、給水ポンプ、発電機交換と、配管も全てやり直しています。大鉄デフレクターとパイプ煙突、C53タイプのキャブで、重厚な中にもスピード感のある貨物機の王者を目指しました。いじるのが楽しい機関車ですが、足回りはフレームのダイカストが歪んだり折れている個体が多く、アダチのD51フレームに交換しています。高値が付くケースが多いですが、カツミシュパーブラインの修復のようにスイスイは進みません。ボイラーをまたぐハシゴはプレス抜きのオリジナルパーツを細く整形してサンドドームの後ろに位置変更しましたが、この移動だけでもグッと前進姿勢になるような?蒸気機関車は楽しいですね~。