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HOや16番の金属工作を最小限の工具と労力でゆるっと楽しんでいます。皆さんも是非やってみて下さい。

やながわ希望の森公園さくら1号・その2

ダイヤ通りに運転し、駅に着けば、機回り線とターンテーブルを駆使するやながわ希望の森公園さくら1号。本格的な走行以外にも魅力は沢山あります!

ダイヤモンド煙突なんか玩具っぽい!なんて思われる方は、この煙室と煙突の焼け具合をご覧ください。短い煙室ですから、ダイヤモンド煙突が必要なんですね。辨慶号は火室を延長してストレート煙突にしましたが、この協三工業に長い煙室は似合いません!

キリッと美しいワルシャート式弁装置の足回り。ちゃんとサンドパイプがあります! 機関士さんのお話では、下り列車では登り勾配がある為、雨の日は撒き砂をしても登りきれない時があるから、雨天は運休しますとのこと。フラットなエンドレスをクルクル回る遊園地風の動態保存とは一味違います。 キャブ内の逆転器がレバー式で、機関士さんが軽々と操作されるのを見て驚嘆しましたが、なるほど、この弁装置ならレバー式でも動かせそうです。

ターンテーブルから機関庫前に移動して、これから給水、機関士さんがホースを持って来ました。

 毎週土曜日に、薪を焚べてから石炭に切換えて、ボイラーを湧かす手順を機関士さんがこなしているんですから、小型機関車でもたいへんな御苦労をされていると感じました。 給水ホースにはカエルが入ることがあるので、最初の出水は機関車下に撒き、石炭灰の消火に使うそうです。

ホースで給水中。給水の終わりには、機関士さんの手で、水垢取りの洗剤が投入されました。機関士さんの機関車に対する愛情を感じます。B62型さくら1号、頑張ってくれ〜と思いました。

給水が終了してから、煙室扉を開け、シンダーの取り除き作業です。石炭の質が良いのでシンダーも良い状態でした。機関士さんの、石炭を焚べる作業時のブロワーの使い方など、たいへん細やかにボイラーをいたわる姿も印象に残りました。

最終列車到着後、プラットフォームからいったん列車を引き出し、バック運転の推進で客車を車庫に収納したところです。機関士さんと車掌さんの息のあった作業の進め方も、たいへん気持ちよく拝見出来ました。

機関庫内のピットです。浅いので、点検や注油作業時は中腰なのでシンドイ!とのことでした。水色の袋は石炭です。また、着火用の薪も見えます。

機関庫におさまり、本日の運転は全て終了しました。 また次の土曜日には、薪を焚べるところからスタートです。

この小さな機関車がいつまでも、親子連れを乗せて活躍してくれたら良いなぁと、願わずにはいられません。蒸気機関車の体温を感じられる、やながわ希望の森公園さくら1号、永遠なれ〜。(^^)v