お安く気軽にゆるっと16番

HOや16番の金属工作を最小限の工具と労力でゆるっと楽しんでいます。皆さんも是非やってみて下さい。

丸瀬布森林公園いこいの森・雨宮21号・その2

国産の、蒸気機関車時代の軽便鉄道向けの蒸気機関車が、動態保存されているのは貴重です。森林鉄道の廃線は早く、また、軽便鉄道や森林鉄道の無煙化は、国鉄よりも早かったからです。

ビッシリとリベットが並ぶ、無骨な外観ですが、北海道の森林鉄道で活躍した頃は、この無骨さが頼もしさを感じさせたに違いありません。 引かれる客車は頸城鉄道の木造客車で、西武山口線から譲られた車両です。

白煙をなびかせて走る軽便鉄道です。当時物に乗車体験できるのは丸瀬布ならでは、近所にあれば足繁く通いたいところですが、これはこれで北海道行の動機になります!

線路配置はダブルリバースで、途中には鉄橋もあります。デッキガーダーにトラスの補強付?の立派な物。この森林公園に対しての意気込みが感じられます。豪雨災害が施設に被害をもたらさないように祈っております。

駅は軽便らしからぬ、コンクリートの立派なプラットフォームがありますが、お子様連れも多い施設ですから何もかも昔風でなくても満足出来ます。些末な事より、この大自然の広がりが素晴らしい!

広々した北海道の景色です! 丸瀬布に展開したムリイ森林鉄道も広大な風景の中を運材車を連ねて走ったのでしょう。 森林鉄道の情景が、そのまま地域の記憶となり、動態保存にまで結びつくとは! 発想の豊かさと共に地域に生きる方々の心意気を感じます。

雨宮21号のサイドビュー、サイズの割にホイールベースの短い、森林鉄道仕様がよく分かります。煙室は小さくは無いのですが、ダイヤモンド煙突で更に火の粉対策を厳重にしているのも森林鉄道の機関車ならではです。

車庫に留置された車両の中にコッペルもありました。素晴らしく清潔で、素晴らしい施設です。

機関庫から雨宮21号を出して、これから仕業点検です。

よしよし! バルブギアに異常は無いな! といったところです。 地域で活躍した蒸気鉄道を地域の遺産として保存する取組が長く続くように心から祈ります。 皆さんも応援を宜しくお願いします。

 撮影 写真提供 加藤 潤 横浜市