お安く気軽にゆるっと16番

HOや16番の金属工作を最小限の工具と労力でゆるっと楽しんでいます。皆さんも是非やってみて下さい。

やながわ希望の森公園さくら1号

ようやく秋晴れになったので、蒸気機関車に乗って来ました。

車齢40年近い機関車ですが毎年冬場に協三工業さんの手で分解修理されており、良い状態が保たれています。

嬉しいのは石炭焚きであること、かぐわしい蒸気鉄道の匂いを楽しめます。 

機関士さんは、たいへん親切な方で、運転から整備の事まで色々と教えていただきました。今年は11月上旬まで運行です。詳しくはやながわ希望の森公園のHPで御確認下さい。雨天は運休です!

錘付き転轍機。機回りに使用している現役です。通常は車掌さんが、時には機関士さんも機関車から降りて切換えます。線路はエンドトウエンドで敷かれているので、到着のたびに機回りとターンテーブル作業が見られるのは嬉しいところです。

びっしりと機器の並んだキャブの内部。ワルシャート式弁装置ですが、前後進の切換はレバーです。ブレーキは空気制動で、機関車はコンプレッサー設備を持たないので、機関庫でエアーの補充をしています。圧力計付近のレバーは撒き砂。天井明り窓の下のレバーは汽笛です。なかなか良い音を鼓吹します。

石炭は床にこぼれ出ます。画面中央は錘付きのハンドブレーキ。後妻の窓枠は木製です。 蒸気機関車としては新しい機関車ですが、本格的な軽便機関車として、たいへん価値があリます。

エアーホースを外す作業中の車掌さん。この方も明るく親切な方です。ブレーキは列車全体の通しブレーキなので良く効きます。西駅から東駅に向けて勾配がありますが、下り勾配も安心です。

東駅で方向変換しています。ターンテーブルはテーブルから突き出したスイッチを機関士さんが操作する電動式。到着線から機回り線へクルッと回って移動します。

停車中の機関車を撮影する家族連れのお客様。 お子さんに蒸気機関車は格好良いね?と尋ねたところ、ウン!と元気の良い返事をされて嬉しくなりました。 客車はオープン客車ですが、車庫保管なので清潔です。

夏場は暑くてたいへんでした。と機関士さんが語られていましたが、機関車も煙管やスチームドームがきびしくなってきているとのお話でした。新ボイラーともなれば、改修費用は莫大ですので、長く存続されるように応援の輪を広げることが必要と思います。先ずは、皆で乗って応援を宜しくお願いします。

  2023年9月24日

 撮影  安達 作  宮城県大崎市古川