お安く気軽にゆるっと16番

HOや16番の金属工作を最小限の工具と労力でゆるっと楽しんでいます。皆さんも是非やってみて下さい。

トビー製4030・ゆるっとエアータンク

空気制動装置を装備する前に廃車となった4030ですから、資料を調べて模型化するわけには行きません。アメリカ型のタンク機関車は空気制動を取り付けた機関車が少なく、ピッツバーグ3400ではサイドタンクの上に取り付けていて、ちょっと派手すぎるので二の足を踏みます。フェイスブックの作例では、キャブ下に上手く収めた例を拝見しましたが、挽き物の美しいブレーキシリンダが隠れてしまうのは勿体なく、スペースの空いているコールバンカー下に装着することにしました。(^^ゞ。

先ずは真鍮パイプを並べて、何とか入る事を確認しました。ただ、上回りの取り付けビスが締められなくなります。そこで、

モーター取り付け板に、コールバンカー下にはまり込む差し板?を取り付け、キャブの固定は差し板として、シリンダー下からのビス1本で脱着することにしました。差し板は05厚です。

真鍮パイプはプロクソンのヤンキーバイスに挟んでカット。見かけによらず丸い物に対して素晴しく頑強に固定が出来ます。

フレームに直に付けるとカプラーの脱着ができませんから、後部フレームの外側の床板、つまりはモーターマウントににエアータンク取り付け用の金具をネジ止めすることにしました。エアータンクは丸棒から引き出す技術は無く、更に両側が凹んだ大正期のエアータンクにしたかったので、真鍮パイプに丸棒で蓋をする面倒な細工をしています。右下4枚が蓋です。

真鍮パイプは2ミリビスで仮止めして抱き合わせ、06幅、02厚の帯金を巻きました。ハンダ付けが下手くそですね。(^^ゞ。

取付金具にハンダ付けしました。取付金具は配管の固定にも使います。

金具に穴を開け、ちょいちょいと配管。取付ビスを避けてあります。

キャブ下の取付状態です。ブレーキシリンダーの後ろの1,4ミリビスで、モーターマウントにネジ止めします。取付金具は前後に長く作り、キャブ下の配管を取付けられるようにするべきでした。(^^ゞ。

レール面に近い位置にエアータンクが付く事で、Dタンクにふさわしいドッシリ感が増したと思います。スケールモデルを追究している方からは、非難を浴びそうですが、生き残り古典機としてD51とも同居してもらわないと我が鉄道では困ります、(^^ゞ。九州で廃車になった機関車を東北地方の専用線が譲り受け、勾配線区向けに空気制動を取り付けた。積車の編成の先頭で山を下るため、エアータンクは大型が必要で、やむを得ずコールバンカー下に押し込んだ、なんてストーリーを考えながら、加工を進めるのも模型ならではの楽しみではないでしょうか。(^^)b。