そろそろ完成!と行きたいところですが、前作のネルソン、前々作のB6で保留していた点灯式ヘッドライトをようやく作ってみました。パイプにチップLEDを仕込めば良かろうと言うだけですが、小さいものですし、このボールドウィンでもB6でも2つずつ必要になりますから、簡単確実な作り方を検討しました。
ヘッドライトケースは4ミリパイプに、レンズを押さえるリング部分に溝と段をドリルレースで付け、ケース上部の放熱ダクト取付穴と、ケース下部にステーの取付穴を開けました。
ケース下部には1ミリのネジを切ります、これは忽ちネジ穴が馬鹿になるので、下穴は06で開け、上に見えるキリ状のテーパーリーマでタップの食付きを良くしてからネジを切りました。タップハンドルはタミヤのピンバイスを使っています。
ライトのステーは05厚真鍮板ですが、これも端材からの切出しです。形に切り出す前に1ミリの穴を開けておきました。
ケースにステーをビス止めしてから、裏蓋として3ミリ丸棒を差し込んでハンダ付けし、丸棒を保持して裏蓋部分をスライスしました。
最後にケーストップに放熱ダクトとして、06の真鍮線を軽く潰してからL字に曲げて差し込んでハンダ付けしました。ステーがネジ止めだから楽々ハンダ付け出来ます。
続いてエンドビームに取付けるエアホースを製作しました。ホースは09、コック兼エアー配管は05、まとめるための金具は08幅02厚の真鍮帯金です。ホースとコックは、それらしく曲げてあります。
帯金でホースとコックを束ねてからハンダを流して固定します。ハンダは錫5・鉛5を使い、エンドビームに取付ける際は錫6・鉛4を使います。
ヘッドライトは煙室からやや上げて取付けたタイプとしました。本来なら煙突から排気マフラー、ヘッドライトまでを繋ぐ補強を入れるべきでした。実物でも煙突からの補強が伸びている例はあります。
エアホースにヘッドライトが加わり、いかにも働き者の小型古典機らしくなりました。こうした明治の生き残り古典機がレイアウトでちょこまかと動けば、蒸気機関車の全盛期らしい雰囲気が出るのではと考えております。(^^)b。