部品の無さは凄まじいもので、テンダー台車に関しては16番草創期の技法復活です!。いよいよ、ゆるっとの枠を超えて、お笑い系の領域に突入したようです。
上回りで残っていた石炭取り出し口を作りました。なんでも指し板を外しながら掬ったようだとの話から、ご覧のような箪笥の引き出し状の造作をしました。取っ手の高さを揃えるためにアルミ板を噛ませています。
指し板は真ん中で分割して外せば良かろうと、真ん中に柱を建て、指し板の下部には石炭のこぼれ止めを付けました。
よっしゃーテンダー台車にかかるぞ〜と、試しに1枚、1ミリ厚から切り出しました。実物はアーチバー台車のようなバーフレームにイコライザーを追加した構造です。バーフレームを1枚板から切り抜くのは面倒臭いので、軸箱守とイコライザーの影部分を切出し、上下に帯板を貼ったら良かろう、とゆるっと考えました。
帯板を貼ったところです。軸箱守上部が重ったるいので、本番はここも抜く事にしました。
本番は1枚を正確にケガき、穴を開けてから2枚をハンダで貼り合わせて切り抜きます。
万力切りです。糸鋸でカットした後、ケガキ線までヤスリ整形しました。
左がヤスリ整形後の台車枠、右のロスト台車は、軸箱を切り抜いて流用しようかなぁと考えたものです。担いバネを切り離して軸箱だけ使うのは勿体ない感じです。 ここで実物写真を再確認したところ、軸箱周りは、軸箱を支える枠くらいしか付いていない、シンプルな構成だと判明。(^^ゞ。じゃあ軸箱を作ろうかなぁと、
3ミリ角材を端から4ミリで糸鋸で切り込み、3角ヤスリで端から2,5ミリのところまで斜めにヤスり、更に端から大ヤスリで2,5ミリのところまで、斜めにヤスって、断面を5角形にしました。これを6回繰り返します。
軸箱守は03厚を3ミリ角材を治具にしてチャンネル状態に曲げました。これも6回です。
軸箱、軸箱守、上下のバーをハンダ付けしました。
軸箱がパーツで手に入らず、カワイの2軸貨車軸受も今はありませんから、完全に素材からの加工になってしまい、出来は悪いわ、時間はかかるわで、困りますね~、(^^ゞ。珊瑚の8100の台車か、カツミの9700の台車でも手に入れば、交換することを前提に進めようと思っております。