お安く気軽にゆるっと16番

HOや16番の金属工作を最小限の工具と労力でゆるっと楽しんでいます。皆さんも是非やってみて下さい。

初めにジャンクありき、(^^ゞ。

次に何を作るかな〜とツラツラ、手持ちのジャンクを眺めていて、最初に取り出したのは、トビー8620未塗装キット途中挫折パーツ欠品あり、と言うものでした。九州のファンが撮影した、大型の門デフが格好良かったなぁと思ったものの、

どうにも、力が入らず、やっぱり古典機だよねぇ、と引っ張り出したのが、冒頭の画像で、トビー4030の足回りでした。狙うのは、スケネクタディー風味が溢れるアルコ・ピッツバーグ工場の9050。

これです!。輸入された24両全てが、中国大陸に送られ、未帰還になっているのも、日本が歩んだ悲劇的歴史の証人として希少じゃなかろうか?、何より形が格好良いし、と言うことで、とりあえず缶モーターを乗せて回してみたのが最初の画像です。モーターマウントはDV18用の製品の穴を開け直しただけで回りました。

実物写真の出典は、臼井さんの名著です。素晴しい本です。長く、この機関車は良いなぁと眺めるだけでしたが、遂に製作開始です。そして、臼井さんの別の御本から見つけたのが、ブルックス7270。

トボけたキャブとワゴントップボイラーが、ちょっとたまらない魅力の機関車です。両方とも僕の好きな空制改造されていて、増備にはうってつけじゃないか!(^^ゞ。この機関車は汽車製造会社が、最初に作った記念すべきテンダー機関車でもあります。ボールドウィン製造の4両に汽車製造のコピーが2両。鋼製のキャブは後年の葺き替えでしょうが、個性的です。

こちらの写真の出典は、やはり臼井さんと西尾さんの御本。素晴しい写真集です。

よっしゃ〜次の増備はコイツラで決まりだ、ゆるっと機種決定です。

7270の種車に取り出したのは、今でもヤクオフに安く出品されている天賞堂のCタンクの下回りです。真鍮板をガシガシ加工しないと喜びが無いので、とりあえず缶モーターの取付台を08から切りました。

ダイカスト製のフレームのモーターマウントも0番ヘラクレス糸鋸刃でスリスリとスライスして、ダイカストをモリっと折らないように、優しく加工しました。

モーターは秋月電子さんで高品位12Vモーターとして販売されていた1個百円のもの。シャフトに真鍮板が打ち込まれていましたが、低速回転でトルクが強く、蒸気機関車にはピッタンコのモーターでした。これを縦に搭載して、高さはレール面から42ミリですから、何とかキャブ高さは、スケールギリギリに収まりそうです。

天賞堂フレームに組み付けたところです。ギアの噛み合わせは、モーター取付板の前後に、前は上からネジを締め、後部はフレームに穴を開けて、取付板にネジを切り、下からビスで締めて調整できるようにしました。さすがに高品位モーターを謳うだけあって、重厚な回り塩梅です。 

 中村フレームに自作のシリンダーとメインロッドで、クルクル回るまでに苦労した前作に比較して、今回はスタートダッシュ!。ところで模型化設計図は、これからです。(^^ゞ。設計図は、回る足回りが無いことには書く気力がわかないと言う呑気さ加減で、これから回る下回りに合わせて書くと言うインチキ振りを最初から遺憾なく発揮している、ゆるっと工作の顛末でした。