ブルックスはドームに特徴のある機種が多く、7270は大人しいタイプとは言え、少しでも風味を出すべく工夫しました。
トップが緩い円錐状になっている、小さなサンドドームと寸胴鍋風で、本体に緩やかなテーパーの付いたスチームドームを作ります。先ずはドームの頭をインパクトドライバーに特大チャックを取付けて削りました。サンドドームは8ミリ、スチームドームは12ミリの丸棒です。
寸法より2ミリ弱くらい長く切り落としました。0番の糸鋸でノンビリ切りました。
プロクソンのミニボール盤でセンターに穴を開けました。ドリルが噛み込まない、また、垂直に穴が開くように、ワルツのリズムで、コリ、シュン、シュンと休み休み彫り込みました。穴は2ミリですが、一気に開けようとすると失敗します。
ドーム裾は楽に整形出来るように、彫り込みました。12ミリのスチームドームには8ミリ、8ミリのサンドドームには5ミリのドリルを使いました。こちらはマキタのドリルドライバーを使いました。14ボルトバッテリー仕様の家庭用の安物です。
貫通させた2ミリの穴に2ミリのネジを通し、ナットで締めてプロクソンのミニウッドレースで仕上げの削りをしました。スチームドームは1ミリ先細に、サンドドームは05先細に仕上げました。
裾はボイラーに合わせて整形します。プロクソンのミニヤンキーバイスに咥え、ボイラーと同寸のリングをあてがいながら気長にヤスリます。
ボイラーに乗せてみて塩梅を確かめながらヤスリますが、ワゴントップのテーパーに合わせるのが手間暇ですね、(^^ゞ。
屋根無しキャブだとよくわからないので、屋根を05銅板から切り出し、ウリャっと曲げて乗せてみました。ドームはまだまだ高いようですね~。
更に高さを落としてから、ネジを切った03銅板を裾に合わせて曲げて、ドームのトップからネジを通して締めました。
裾にスカートをハンダ付けして周囲をカットし、ネジを外そうとしたところ、サンドドームはネジにハンダが回って取れません!やっちまった〜(T_T)。どうすんだ?、炙るしか無いか〜。(^^ゞ。画像上はネジを外すために炙ったバーナーです。本来は墓参りのお線香に使うものですが、火力が小さく模型向きですから、これはオススメします。仏具のコーナーで買いました。(^^)。 ドームの間にハンダの回ったネジを置いてみました。炙った為かハンダがよく回っています。(^^ゞ。
ほっそりしたボイラーにドカンと乗ったスチームドーム、機関車全体のボリュームにそぐわないバカでかいキャブ、ヘンテコな7270鋼製キャブ改造機の雰囲気は出てきたように思います。現時点ではフレームが天賞堂Cタンクのままですから、フロントデッキを新製して延長すれば、更に機関車本体前半部分のほっそり感は増すはず。(^^ゞ。このまま進める事にします。