お安く気軽にゆるっと16番

HOや16番の金属工作を最小限の工具と労力でゆるっと楽しんでいます。皆さんも是非やってみて下さい。

鉄道省8550の製作・ゆるっと放熱管

実物写真では、ランボード下に配管されていましたが、ランボードに長いエアータンクがデ〜ンと乗っている姿は見栄えが悪いので、エアータンク上部に取付ました。実物は61両もあり、たぶん、こんなスタイルの物もあったのではないか?とゆるっと妄想しております。

放熱管を取り付けると、他の配管がやりづらいので、先にコンプレッサーまでのスチーム配管と、発電機を付けることにしました。左は宮沢の挽物を小さく整形し、取付足とスチーム配管を取付けた発電機、真ん中は発電機の座金で、1,5厚の凸型の端材があったので、両脇にリブを切り込みました。中央はボイラーに合わせてヤスリで整形しました。右は2ミリパイプの排気マフラーです。

コンプレッサーのスチーム配管は、キャブからのスチーム管がコンプレッサーの前に入り、排気が後ろから出る為に、サンドドームの脇で交差するはずなので、そのように引回しました。発電機は、入換専用ならば不要でしょうが、小運転にも使いたいので、ヘッドライトと共に装備する事にしました。

放熱管は左右で異型です。助士側はコンプレッサーから放熱管の上部につながり、2往復して、エアータンク前方に入ります。機関士側は、助士側のエアータンク後方から出た配管が、キャブ前面で機関士側に回って、放熱管の上部に入り、1往復半してエアータンク前面に入る筈なので、そのように曲げました。

曲げ用の治具は、両側の釘を平たくヤスって、放熱管の間隔が狭くなるように加工しました。

放熱管の支えは08幅02厚の帯金を管に合わせてキサゲの先で締めて整形しました。形が直ぐに崩れますから、1箇所ずつハンダ付けしていきます。

エアータンクには1ミリの取付穴を開けました。この穴はランボードまで貫通させ、下側はエアータンクの水抜き穴としました。放熱管は両端を配管の接続に合わせて曲げてから取り付けます。管は05真鍮線を使っています。

取り付けました。実物写真では、パイピングは相当グニャグニャしており、キャブからの給水配管が斜めに走ったり、格好が悪いので、できる限り直線的に配管してあります。それでも、配管が追加された生き残り古典機の雰囲気は充分に出ていると思います。

湯呑み風のコンプレッサー排気マフラー、発電機が、ボイラーの上に賑やかに並んで、いかにも働き者らしい外観になりました。ムサシノモデルさんの市販品では、スチームドームの後ろにタンコブみたいなサンドドームが追加された姿になっていますが、僕は格好悪いと感じます。資料の揃った特定ナンバーを忠実に再現したのは理解できますが、僕の鉄道では、蒸気機関車は格好良く!が最優先なので、サンドドームの追加は無し、C60と同居させる為に、電気式前照灯装備として、完成に向かいます。