突然、作業が始まったB6ですが、もう1台を続けて加工することにしました。 全国津津浦浦で活躍した機関車ですが、昭和8年名古屋機関区ですと、C53が14、C51が18に対してB6は11両と集中配置されており、我が機関区では今回で3両目ですから、多くは無いと思われます。
今回の加工対象です。ウォームホイールが減っているのに動輪はほぼ新品状態で、足回りに難アリと判定出来ます。転がりテストの結果は、シャクリますが、シャクる位置が一定しません。詳しく見ていくと、ロストパーツでクロス・ヘッドと一体鋳造されているピストン棒に鋳物の微細なバリがありました。極細のヤスリで修正して、無事にサラサラ回るようになりました。
モーターを組付け、配線しました。今回もランボードを切り抜き加工していますが、切り抜き部分のフレーム側は新製してありました。今の工作室に引っ越す前に加工したので、5年以上前になります。作ったり休んだりの繰り返しで、仕掛品だらけになっていたんですね。(^^ゞ。
上回りは珊瑚未塗装キットにサンドボックスだけを追加してミツコブにしてあります。原型でもドッシリと味のある機関車です。
先ずは窓枠から切出しました。スーパーパイクの糸鋸刃は切れ味が良い分、張りが強過ぎるとプツンと折れるようです。張りに気を付けて使えば、こんな03板から細い窓枠を切り出すのも容易でした。
窓枠は放熱クリップで位置決めしてハンダ付け。
屋根がのっぺらぼうなので、吊環とベンチレーターを追加します。左がスライド式のベンチレーター、真ん中は跳ね上げ式、右端は吊環です。
ベンチレーターのスライドレールはアルミ板をスペーサーとして、格好良く浮かせて取り付けました。レールは洋銀の03厚05幅の帯金です。取付は02厚05幅の真鍮帯金を曲げた割りピンです。
キャブの庇は、真鍮線の桟をキャブ側板に植え込んで頑丈に取り付けました‥
庇の取付が終わったキャブ。働きもののB6らしさが出たと思います。